夜間・雨の日の運転が不安?気象条件別の安全運転はこうやって攻略しよう
2025.04.17
カーライフ全般
夜間や雨・雪の日・風が強い日は、運転に慣れている人でも注意が必要です。
晴れていて風もない日中とは道路状況が一変するため、いつも通り運転しているとカーブを曲がりきれなかったり、スリップしてしまうこともあります。
事故や危険のないように運転するには、気象条件に合った防衛運転をすることが重要です。
この記事では、夜間や雨・雪の日・風が強い日と気象条件別に安全運転の攻略法をご紹介していきます。
気象条件別!安全運転攻略法
雨の日、夜間、風の強い日、雪の日となど気象条件別に安全運転の攻略法を見ていきましょう。
夜間
夜間は昼間よりも人身事故の死亡件数が3倍以上になります。
これは主に以下の原因が挙げられます。
- 暗くて視界不良に陥り危険の発見が遅れる
- 周囲が見えにくいため距離間隔にズレが生じる
そのため、夜間は昼間よりも常に危険予測をしながら運転する必要があると言えるでしょう。
1:速度に常に注意する
夜間は速度に常に注意を払いましょう。
周囲が暗くて見えづらいと危険の発見が遅れるため、昼間よりもスピードを落として走る必要がありますが、交通量が少ないとついスピードを上げてしまいがちです。
そのため、夜間は常にスピードメーターをチェックして、昼間よりもスピードを出さないよう注意しましょう。
特に夜間はカーブの角度がわかりづらい場合があるので、カーブに入る前に充分にスピードを落とすようにしましょう。
2:対向車のライトを見ない
対向車のヘッドライトをまともに見てしまうと「眩惑(げんわく)」と言って何も見えない状態になることがあります。
眩惑すると回復に数秒かかるので、その間は何も見えず危険です。
対向車が来たら視線を少し左に向けて、眩惑を防ぎましょう。
3:ロービームとハイビームを使い分ける
夜間に道路を走行する時はロービームとハイビームを使い分けることが重要です。
ロービーム(すれ違い用前照灯)は約40m先までを照射し、ハイビーム(走行用前照灯)は約100m先までを照射します。
交通量の多い場所ではロービーム、暗く視界が見づらい場所ではハイビームを使用するといいでしょう。
※対向車を眩惑させてしまったり、前を走行する車も眩しくて見づらくなってしまうのでハイビームの多用は要注意です。
都市部の幹線道路ではロービームが基本です。
しかし一本住宅街に入ると途端に暗くなり、ロービームでは危険が発見できないことがあります。
対向車が来ない道ではハイビームを使い、遠くまで明るくして走りましょう。
4:十分な車間距離をとる
夜間は前の車の状況が見えづらく、すぐにブレーキを踏めない場合もあります。
そのため、もしも前の車が急ブレーキをかけても対応できるくらい十分に車間距離をとる必要があります。
十分な車間距離とは、速度と同じメートル以上の距離です。
60㎞/hで走っているなら、60m以上の車間距離をとりましょう。
5:歩行者や自転車に十分注意する
住宅街や市街地では、常に歩行者や自転車に十分注意するようにしましょう。
日中に比べると出歩いている人は少ないものの、夜間の方が歩行者や自転車は見えづらくなります。
交通量が少ないことをいいことに横断歩道ではないところを堂々と渡る歩行者や、信号無視をする歩行者がいるなど日中にはない危険も多いため、夜間は必要以上に「かもしれない」運転を意識しましょう。
6:グレア現象に注意する(特に右折時)
グレア(蒸発)現象とは、自分の車と対向車のライトが重なって反射し合い、道路を渡っている歩行者や自転車、センターラインや道路標識などが一瞬見えなくなる現象のことで、特に右折時に多く起こりやすいです。
グレア現象が起こりそうな時には、あらかじめブレーキを踏んでスピードを落とすことが重要です。
雨の日
雨の日は視界不良やスリップなどにより、事故につながる確率が晴れの時に比べて約5倍になります。
以下の点に気をつけて運転しましょう。
あらかじめワイパーの動作確認や、フロントガラス・ミラー・ライトに撥水コーティングをしておく
視界不良を防ぐには普段からフロントガラスやサイドミラー、ライトに撥水コーティングをしておきましょう。
特にフロントガラスに油膜がついていると、対向車やネオンなどの光が乱反射して、視界不良に陥りやすくなります。
フロントガラスは常にきれいに拭いておき、撥水コーティングをしておくと安心です。
ライト類も常に明るく点灯するよう、普段から磨いて撥水コーティングしておくのがおすすめです。
1:早めにライトを点ける
周囲が暗くなっていなくても、早めにヘッドライトを点けましょう。
ライトを点けておけば自分の視界が良くなり、周囲からも気づかれやすくなります。
自動で点灯する車であれば普段からオートに設定しておきましょう。
また、右左折時のウィンカーなども早めに点けるようにすると良いでしょう。
2:スピードを落とす
雨の日に起こりやすいスリップ事故の多くはスピードの出し過ぎが原因です。
特に、カーブで減速し損なったり急加速したりしてスリップする事故が多く起きています。
雨の日はいつもよりスピードを落とすことを心がけましょう。
スリップ事故が起きるのは時速60㎞以上の時が多いと言われているため、雨が強く降っている時は周囲の車に合わせて減速することが重要です。
3:スリップしたら逆の動作をする
スリップした時は、直前に自分がとった動作と逆の動作をするのが基本です。
具体的な例は以下の通りです。
- アクセルを踏んでスリップ→アクセルから足を離す
- ブレーキを踏んでスリップ→ブレーキを緩める
- ハンドルを切ってスリップ→ハンドルを元に戻す
雨の日は特に自分が今どういう運転動作をしているのか意識しながら運転することが重要になります。
スリップしても焦らず、落ち着いて運転しましょう。
4:ハイドロプレーニング現象が起きたら冷静に対処する
ハイドロプレーニング現象は、タイヤが路面をグリップできず水の上を滑るような状態になって、ハンドルやブレーキが利かなくなる現象です。
速度の出し過ぎやタイヤの溝・空気圧、タイヤの幅が広いものに大きく影響が出ます。
「ブレーキを踏んでも減速しない」「ハンドルが利かない」という状態になるのでパニックになってしまいがちですが、ここで急ブレーキを踏んだりハンドルを大きく切ったりするとスピンの原因になります。
慌てず冷静にアクセルをゆっくりと戻し、ハンドルは行きたい方向の45度くらいに切って微調整します。
ハイドロプレーニング現象は水溜まりやわだちを通る数秒間しか起こらないことが多いので、冷静に対処するようにしましょう。
5:高速道路は「わだち」を避けて通る
高速道路では、雨がひどい時には「わだち」に水が溜まり、ハイドロプレーニング現象が起きやすくなるので、なるべくわだちを避けて通るようにしましょう。
雪の日
雪道の運転は、慣れない人にとっては「怖い」と感じるものです。
怖いと感じた時は焦って急ハンドルなどの操作をしてしまいがちですが、落ち着いて安全運転をすることが何より重要です。
1:必ずスタッドレスタイヤを履くか、チェーンを装着する
雪道でノーマルタイヤは危険なので、必ずスタッドレスタイヤやチェーンを装着しましょう。
スタッドレスタイヤやチェーンが家になくて急に雪が積もった場合には、運転すのは避けましょう。
スタッドレスタイヤやチェーンが装着できないと身動きがとれなくなってしまうため、雪があまり降らない地域でもチェーンは最低限用意しておきましょう。
雪が降る事が予想される場合は、雪が降る前にチェーンの装着を済ませておくと良いでしょう。
2:急ブレーキや急ハンドルは絶対にしない
スリップの危険があるため、急ブレーキや急ハンドルは絶対にしないようにしましょう。
急な車線変更や無理な合流もNGです。
3:車間距離を長めにとる
前の車がスリップする可能性があるため、車間距離は長めにとるのが鉄則です。
特に高速道路や幹線道路では、普段の2倍の車間距離をとりましょう。
4:ゆっくり発進する
いつもの調子でアクセルを踏むとスリップする危険性があります。
アクセルはゆっくり踏み込み、じわじわと発進しましょう。
5:アイスバーンに注意する
アイスバーンは雪道以上に滑ります。
雪が解けかけた時や雨が降った後の冷え込みが強い夜間や明け方は、アイスバーンができている可能性が高いです。
特に交差点、橋の上、トンネルの出入り口などが危険性が高いと言えます。
見た目ではわからないブラックアイスバーンにも注意しましょう。
アイスバーンでは、滑ることを前提としたより慎重な安全運転を心がけましょう。
6:エンジンブレーキを上手に使う
雪道ではフットブレーキよりエンジンブレーキを上手に使いましょう。
ABS(アンチロックブレーキシステム)が搭載されていない車の場合、普通にフットブレーキを踏んだだけで、タイヤがロックしてしまう可能性があります。
但し、ABS装着車だからといって油断してはいけません。
エンジンブレーキを使ってあらかじめ減速してから、ゆっくりとフットブレーキを踏みましょう。
風が強い日
風の強い日には、特に軽自動車や車高が高いミニバンなどは風の影響を受けやすいため注意が必要です。
強風になりやすいポイントをしっかりと把握し、事故を防ぐようにしましょう。
1:強風になりやすいポイントを把握する
強風になりやすいポイントは高い位置にある高速道路で、特に海に近い湾岸線や、防音壁の切れ目、トンネルの出口、山の切通し、橋の上などです。
このようなポイントをあらかじめ把握しておくことで、強風に備えられます。
2:減速し、ハンドルをしっかり握る
一番重要なのは、減速してしっかりハンドルを握り、ハンドルを取られないようにすることです。
スピードが速いほど、風圧が高くなります。
特に高速道路や橋の上などではスピードを出しがちですが、強風の日はスピードを出し過ぎないよう注意しましょう。
3:急ブレーキや急ハンドルは避ける
強風にあおられた時は、急ブレーキや急ハンドルは避けるようにしましょう。
強風による事故のほとんどは、焦った運転手の運転ミスによるものです。
よほどの台風や竜巻でない限り、車が横転するということはまずありません。
ハンドルをしっかりと握り、エンジンブレーキで減速して、安全運転を心がけましょう。
4:十分な車間距離をとる
軽自動車やミニバン、大型車など、風の影響を受けやすそうな車がいる時は、車間距離を十分にとりましょう。
その車が遅くても、風の影響を受けやすい場所での追い越しは避けた方が無難です。
気象条件が悪い時は、慎重に運転しよう!
夜間や雨・雪の日・風が強い日など気象条件が悪い時は、とにかく慎重に運転しましょう。
スピードは出さない、「急」のつく運転はしない、歩行者や自転車に十分に注意するのは鉄則です。
安全運転で事故を防ぐように心がけましょう。
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