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ペーパードライバーがいきなり運転するのは大丈夫?事故率や事前にできる対策を紹介

長年運転していないペーパードライバーでも、転職や転居、子どもの送迎、親の病院の付き添いなど、突然運転しなければならない機会に遭遇することもあるでしょう。

そんな時、いきなり運転してしまっても大丈夫なのでしょうか。

そこでこの記事では、ペーパードライバーの事故率とその主な原因、ペーパードライバーが事故をしないためにできる対策などについて解説していきます。

ペーパードライバーがいきなり運転するのは危険!

結論から言うと、ペーパードライバーがいきなり路上を運転するのは極めて危険です。

なぜなら、ペーパードライバーは安全運転に必要な知識や技術を忘れてしまっているからです。

以下に、ペーパードライバーの事故率と、その主な原因を見ていきましょう。

ペーパードライバーの事故率

以下のグラフは、財団法人交通事故総合分析センターの統計データ(1995年)です。

グラフによると、免許を取得してから 1年未満の人の「脇見運転」「運転操作不適」「信号無視」による人身事故構成率が、取得後10年以上の人の1.5倍ほど多いのがわかります。


引用:財団法人交通事故総合分析センター

つまり、運転経験が浅い人ほど、脇見運転や運転操作不適、信号無視による事故率が高いということです。

ペーパードライバーは免許経過年数という面ではベテランでも、運転経験年数に換算すると初心者と同程度であることも多いため、事故率が高いことが推測できます。

ペーパードライバーの事故の主な原因

次に、ペーパードライバーの事故の主な原因を見ていきましょう。

原因1:運転操作ミス

ペーパードライバーの事故の原因で最も多いのが、運転操作ミスです。

ペーパードライバーは、運転に慣れておらず、車の操作方法も忘れてしまっている場合が多いです。

そのため、アクセルとブレーキを踏み間違えたり、ギアを入れ間違えたり、急ハンドルを切ってしまったり、方向指示器やハザードランプをつけ忘れたり、急発進・急ブレーキなどをしやすい傾向にあります。

そういった運転操作ミスが、大きな事故につながってしまうのです。

原因2:脇見運転

最近多いのが、運転中にスマートフォンやカーナビを見ていて、事故につながってしまうケースです。

車は時速60㎞で走っていると、1秒間におよそ17mも進みます。

たった1秒のよそ見が、大きな事故につながる恐れがあるのです。

原因3:動静不注視

動静不注視とは、周りの車や自転車、歩行者などの存在に気づいてはいるものの、相手の動きへの注視が足りない状態のことです。

右折する際に、対向車が譲ってくれるだろう、と思ったり、歩行者がいるけれど、横断歩道は渡らないだろう、と思ったりするなどの「だろう運転」も当てはまります。

原因4:安全不確認

右左折時や車線変更、合流の時などに安全確認を怠って、事故に遭うケースも多いです。

運転中は、常に前後左右の安全確認をする必要がありますが、ペーパードライバーは、うっかり安全確認を怠ってしまう危険性があります。

原因5:漫然運転

運転に集中せずに、ぼーっとしていたり、考え事をしていたり、同乗者との会話に夢中になっていたりで、周囲の状況に気づくのが遅れるケースもあります。

また、ハンドル操作が鈍くなったり、いつの間にか車間距離が縮まっていたり、ブレーキ操作が遅れるといったケースもあり、漫然運転は重大な事故につながりやすいと言えます。

事故をしないために!ペーパードライバーが運転前に確認すべき5つのこと

運転においてブランクがあるペーパードライバーの場合、いきなり混雑する道路や狭い道を運転するのは危険です。

すぐに路上に出るのではなく、事前に以下の5つの項目を確認しておきましょう。

その1:運転席の機器類の操作

エンジンのスイッチから、シフトノブ、方向指示器、ライト、ハザード、ワイパーなど、運転席にはたくさんの機器がありますが、それらを全部覚えている人は少ないでしょう。

メーター類の見方も忘れている人が多いのではないでしょうか。

これらは車によって配置が違うため、運転席に座ったら、必ず確認しておきましょう。

その2:発進方法・駐車方法

車を発進させるには、ただ単にエンジンをかければいいわけではありません。

シートの調整、ミラーの調整、シートベルトなど、手順は数多くあります。

発進方法を確認しておかないと、運転に支障が出ます。

また、駐車の感覚を忘れている人も多いでしょう。

特に、バックでの駐車、縦列駐車などは、慣れないとうまくできないものです。

教習所でも苦労した人は多いのではないでしょうか。

発進、駐車は前後左右の安全確認も重要です。

運転する前に手順や感覚を思い出しておきましょう。

その3:車両感覚・車幅感覚

車両感覚・車幅感覚は、車によって全く違うため、教習所の車ではできても、それとは違うタイプの車だと勝手が違ってしまいます。

フロントやリアの長さは、しっかり把握しておかないと、衝突する危険があります。

車幅も把握していないと、幅寄せや駐車ができません。

マイカーならまだしも、レンタカーで初めて乗る車などは、乗る前に周囲を回って確認しておきましょう。

その4:交通ルール・標識

交通ルールや標識は、種類が多いので、忘れているものもあるでしょう。

しかし、一方通行や駐停車禁止、追い越し禁止など、見落とすと交通違反になるだけでなく、他の車の迷惑になったり、事故につながったりする恐れもあります。

教習所のテキストなどを見返して、しっかり確認しておく必要があります。

その5:高速道路での合流

高速道路での合流は、教習の時にも苦労した人が多いのではないでしょうか。

タイミングの見極めや、加速しての自然な合流は、慣れてしまえばなんてことないですが、慣れないと怖いものです。

久しぶりに高速道路に乗る前には、感覚を思い出しておきましょう。

ペーパードライバーが安全運転するために事前にできる対策は?

事故をしないためには、事前に練習し、対策をしておくことも一つの方法です。

お金をかけたくない場合は家族や友人、知人と一緒に自主練習をする方法が適していますが、ペーパードライバーには、プロのインストラクターのアドバイスを受けながら練習できる、パーペードライバー講習が一番おすすめです。

理由も含め、3つの方法について解説します。

自主練習をする

ペーパードライバーが事故をしないためには、事前に自主練習をすることも有効です。

自主練習をする際は、運転に慣れた家族や友人、知人などを隣に乗せて、アドバイスをもらいながら行うのが良いでしょう。

最初は助手席に座り、ハンドルを切るタイミングや目線の移動、方向指示器などの操作のタイミングなどを観察して、イメージトレーニングをしていくのがおすすめです。

イメージトレーニングができたら、いよいよ運転席に座ります。

アドバイスをもらいながら徐々に運転頻度を増やしていくことで、運転に対して少しずつ自信をつけていくことが可能です。

ただし、道路交通法に精通した教習のプロではないため、教え方や知識が不十分であることがあります。

ペーパードライバー講習を受ける

自動車教習所の中にはペーパードライバー向けの講習を行っているところがあります。

方向指示器やライトなどの基本操作や、発進操作、交差点での運転方法など、基本的なことから教えてもらえるだけではなく、教習所内で運転することが可能です。

そのため、運転操作をほとんど忘れてしまった方や、いきなり公道に出て運転するのが不安な方には最適な方法です。

学科教習がセットで受けられる自動車教習所は、標識の意味や道路交通法の決まりを押さえておきたい方におすすめです。

出張ペーパードライバー講習を受ける

出張ペーパードライバー講習とは、実際に自分が運転する道路で、自分が都合のいい時間に教習が受けられる講習です。

自分の苦手や弱点に合わせて内容を変えてもらえるため、効率よく練習できる点が特徴です。

例えば、「車庫入れをマスターしたい」「高速の合流を克服したい」など、ピンポイントで要望を叶えることができます。

教習車や場内で基本的なことからじっくり復習したい方から、自分の車や馴染みの道路でより実践的に練習したい方まで、オーダーメイドの教習を受けられる講習です。

自信がなかったらペーパードライバー講習を受けよう!

ここまで、ペーパードライバーの事故率・事故原因から、事故をしないためにできる対策を解説してきました。

ただ、実際は、1人でこれを行うのは難しいと言えます。

「ペーパードライバーを卒業したいけど、頼れる人がいない」という場合は、ペーパードライバー講習を受けるといいでしょう。

ペーパードライバー講習には、教習所に通うものから、インストラクターが希望の場所まで出張してくれるものもあります。

五井自動車教習所グループである、出張ペーパードライバー講習「ドライビングサポート」は、出張講習と教習所での講習の良いところを掛け合わせたペーパードライバー講習を受けられます。

教習を行う車は補助ミラー・補助ブレーキ付なので、万が一の時はインストラクターにサポートしてもらうことが可能です。

また、いきなり路上に出るのが不安な方は、提携する教習所の場内で教習を受けることができます。

ドライビングサポートのインストラクターは「再教育専門のプロ」なので、効率的に上達できます。

自信を持って運転できるようになるまで、プロのインストラクターに力を借りましょう。

千葉の出張ペーパードライバー講習は「ドライビングサポート」


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Author:小野尾光

投稿一覧

五井自動車教習所(市原興業株式会社)/ 代表取締役
1979年、五井自動車教習所に取締役として入社。


教習指導員資格保有
年間読書数200冊
千葉県船橋市出身
愛車はトヨタ エスクァイア マルチ ユーティリティ

また、筑波や富士サーキットでのレース経験有り。

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