社用車を運転する社員が知っておきたい危険運転ランキング10選
2026.08.13
その他
営業や配送、訪問業務などで社用車を使用する企業にとって、交通事故は避けたい大きなリスクのひとつです。
事故が起きれば車両の修理費だけではなく、社員の負傷、取引先への影響、業務停止、企業イメージの低下などにつながる可能性があります。
また、事故につながるのは飲酒運転や大幅な速度超過のような分かりやすい危険運転だけではありません。
本人が普段何気なく行っている運転のクセが、重大事故につながることもあります。
今回は、社用車を運転する社員に特に注意してほしい行動を、実務上の危険度や起こりやすさを踏まえたランキング形式で紹介します。
※以下の順位は公的な事故統計そのものの順位ではなく、企業の安全運転教育で優先的に確認したい項目として整理しています。
目次
第1位 スマートフォンを操作しながらの運転
社用車の運転で特に避けたいのが、スマートフォンを操作しながらの運転です。
営業や配送では、
- 取引先から電話が入る
- メッセージを確認する
- 次の訪問先を検索する
- 地図アプリを操作する
といった場面が多くあります。
しかし、ほんの数秒でも画面を見ると、その間は前方への注意が大きく低下します。
警察庁によると、2025年中の携帯電話等使用による死亡・重傷事故は148件で、携帯電話等を使用していた場合の死亡事故率は使用していない場合の約3.4倍でした。(警察庁)
業務連絡だから仕方ないでは済みません。
会社側も、運転中は電話やメッセージへ対応しなくてもよいというルールを明確にすることが重要です。
第2位 車間距離が短すぎる
毎日運転している社員ほど陥りやすいのが、前車との距離が徐々に短くなることです。
本人には煽っているつもりがなくても、車間距離が不足していれば、前方の車が急停止したときに対応できません。
特に、
- 高速道路
- 雨の日
- 渋滞中
- 疲れているとき
- 荷物を積んでいるとき
などは注意が必要です。
警察庁の交通の方法に関する教則でも、疲労時には危険を認知・判断するまでの時間が長くなり、雨天や積載状況によって制動距離が長くなることが示されています。(警察庁)
前の車についていくのではなく、何か起きても安全に停止できる余裕を確保することを意識しましょう。
第3位 一時停止したつもり運転
社用車の事故防止研修で確認したいポイントのひとつが一時停止です。
本人は止まったつもりでも、実際には低速で進み続けているケースがあります。
特に、
- 住宅街
- 見通しの悪い交差点
- 駐車場の出口
- 細い道路から幹線道路へ出る場所
では注意が必要です。
停止線では確実に停止し、そのうえで見通しが悪ければ安全を確認できる位置まで慎重に進みます。
止まることと、安全確認することをセットにする習慣を身につけましょう。
第4位 バック時の安全確認不足
社用車では、走行中だけではなく駐車時の接触事故にも注意が必要です。
営業先や配送先では、普段使わない狭い駐車場へ入る機会も多くなります。
バックモニターが装備されている車でも、
モニターに映っている範囲だけ確認すれば大丈夫
と考えるのは危険です。
バックするときは、
- ミラー
- バックモニター
- 目視
- 車両周辺の状況
を組み合わせて確認します。
分からなくなったら無理に動かさず、必要に応じて一度停止、もしくは一度降車し、目視確認を行うようにしましょう。
第5位 強引な車線変更
訪問時間や納品時間に追われていると、
この車線に入らないと間に合わない
と焦ってしまうことがあります。
しかし、無理な割り込みや急な進路変更は事故につながります。
警察庁も、十分な車間距離を確保するとともに、不必要な急ブレーキや無理な進路変更をしないよう呼びかけています。(警察庁)
目的地へのルートを間違えても、無理に車線変更する必要はありません。
一度通り過ぎて安全な場所でルートを修正する方が、結果的には安全です。
第6位 スピードの出しすぎ
制限速度を大幅に超えるような運転だけがスピードの出しすぎではありません。
例えば制限速度内でも、
- 雨が激しい
- 見通しが悪い
- 歩行者が多い
- 道幅が狭い
- 夜間で暗い
といった環境では、その速度が適切とは限りません。
社用車では予定時間に間に合わせようとして焦るケースもあります。
会社側も、無理な運転をしなければ達成できないスケジュールになっていないか確認することが大切です。
第7位 黄色信号で無理に進入する
黄色信号を見た瞬間、
まだ行ける
とアクセルを踏んでしまう人もいます。
特に仕事中は先を急いでいるため、普段より判断が強引になることがあります。
交差点は、
- 右左折車
- 対向車
- 歩行者
- 自転車
など複数の交通が交錯する場所です。
信号だけを見るのではなく、交差点全体の状況を確認し、交通ルールに従って余裕を持って判断しましょう。
第8位 運転しながら物を探す
意外と見落とされるのが、運転中に車内の物へ気を取られる行為です。
例えば、
- 飲み物を取る
- バッグの中を探す
- 書類を確認する
- 落とした物を拾う
- エアコンやオーディオを長時間操作する
といった行動です。
スマートフォンでなくても、前方から視線が外れれば危険なのは同じです。
必要なものは出発前に準備し、走行中に探す必要が生じたら、安全な場所に停車してから対応しましょう。
第9位 疲労状態で運転を続ける
営業や配送などでは、長時間運転することがあります。
注意したいのが、
あと少しだから大丈夫
という判断です。
疲労が蓄積すると、危険を認識してから判断するまでに時間がかかることがあります。(警察庁)
安全運転管理者の業務にも、運転者の状況把握や安全な運行計画の作成、長距離・夜間運転で疲労等により安全運転が困難になるおそれがある場合の交替要員配置などが含まれています。(神奈川県警察)
目安としては、1時間半~2時間の運転後には15~20分間程度の休憩を取ることが望ましいとされています。
社員本人だけの自己管理に任せず、会社として無理のない運行計画を作ることも重要です。
第10位 慣れによる確認不足
初心者だけが事故を起こすわけではありません。
むしろ毎日同じ営業車で同じ道路を走っている社員ほど、
いつもの道だから大丈夫
という油断が生まれることがあります。
例えば、
- ミラー確認が雑になる
- 目視確認を省略する
- 一時停止が甘くなる
- 駐車時の確認を省く
- 車間距離が短くなる
などです。
運転経験が長くても、安全確認を省略してよい場面はありません。
慣れている社員ほど基本動作を定期的に確認することが事故防止につながります。
社用車事故を減らすには本人への注意だけでは不十分
危険運転ランキングを見ると、運転者本人が注意すれば防げるように感じるかもしれません。
しかし企業としては、それだけでは十分とはいえません。
例えばスマートフォンを触ってしまう背景に、会社から頻繁に連絡が来る環境があるかもしれません。
スピードを出してしまう背景には、余裕のない訪問スケジュールがあるかもしれません。
疲労運転の背景には、長時間の運転を前提とした勤務体制がある可能性もあります。
そのため事故防止では、社員教育と会社側の仕組みづくりを同時に進めることが大切です。
一定台数以上の自家用車を使用する事業所では安全運転管理者の選任が必要で、安全運転管理者には運転者の適性・技能・知識・法令遵守状況の把握や安全教育などが求められています。(警察庁)
危険な運転のクセは本人が気づいていないことも
安全運転教育で難しいのが、本人には危険運転をしている自覚がないケースです。
例えば、
車間距離は十分取っている
一時停止はできている
車線変更前にちゃんと確認している
と思っていても、実際の運転を見ると改善点が見つかることがあります。
そこで有効なのが、実際に車を運転してもらい、第三者がチェックする方法です。
座学では分からない、
- 視線
- 車間距離
- ブレーキのタイミング、踏み間違え
- ミラー確認
- 目視確認
- ハンドル操作
- 駐車技術
- 運転に適した服装、履物
などを確認できます。
企業では定期的な安全運転教育を
社員に社用車を任せる以上、免許を持っているから大丈夫と考えるのではなく、継続的な安全運転教育を行うことが重要です。
特に、
- 新入社員
- ペーパードライバー社員
- 社用車を使い始める社員
- 営業・配送部門へ異動した社員
- 過去に事故を起こした社員
については、実際の運転能力を確認する機会を設けるとよいでしょう。
安全運転管理者制度でも、運転者の状況把握や安全教育などが安全運転管理の重要な業務として位置づけられています。(神奈川県警察)
まとめ
社用車を運転する社員が特に注意したい危険運転を振り返ると、
- スマートフォンを操作しながらの運転
- 車間距離が短すぎる
- 一時停止したつもり運転
- バック時の安全確認不足
- 強引な車線変更
- スピードの出しすぎ
- 黄色信号での無理な進入
- 運転しながら物を探す
- 疲労状態での運転
- 慣れによる確認不足
となります。
大切なのは、事故が起きてから注意するのではなく、事故につながる運転のクセを事前に見つけて改善することです。
社員の危険な運転のクセを実車研修でチェック
ドライビングサポートでは、企業様を対象とした実車型の安全運転研修を実施しています。
新入社員やペーパードライバー社員への研修はもちろん、
- 社員の運転技術チェック
- 営業・配送・訪問業務を想定した研修
- 駐車・車線変更など苦手項目の個別指導
- 事故経験者への再発防止研修
- 社用車を使った実践的な運転診断
など、企業ごとの課題に応じた研修が可能です。
危険運転をしていないつもりの社員にも、第三者が実際の運転を見ることで改善点が見つかることがあります。
社用車事故を未然に防ぐために、社員の運転技術を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
▶ 企業向け安全運転研修・ドライビングサポートの詳細はこちら
東京・千葉の出張ペーパードライバー講習は「ドライビングサポート」
免許はとったけど、運転に自信がない。
車庫入れが難しい。
免許をとってから運転していない。
でも運転したい…
そんな方におすすめ!
出張ペーパードライバーなら
ご自宅からの講習が受けられます。
個性にあわせたオリジナルのカリキュラムで、
運転が「楽しく」なるようにサポート!
前の記事
社用車事故を減らすために企業が今すぐできる5つの対策
2026.07.02
次の記事
ペーパードライバー講習はどのくらいの時間・日数受けると良い?目安と選び方を解説
2026.10.23
関連する記事



